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ブログ - 平成23年10月30日日曜

平成23年10月30日日曜

カテゴリ : 
理事長 Dr.小林米幸の独り言
執筆 : 
center 2011/10/31 8:59
きのうの続き、お金を払わず、また専門医のいる近くのクリニックからはお金がないなら診ないといわれたタンザニア人、翌29日土曜日の朝9時にお金を持ってやってくると約束して帰ったらしい。職員も彼ひとりのために1時間も残業したらしく、こちらは赤字だ。約束の29日の朝、シャッターをあけたら彼の姿があった。たぶんつらかったのだろう。血糖値が590を超え、HbA1cも10を超えているので入院設備のあるところじゃないと無理と判断し、市立病院に緊急紹介、受けてもらえた。感謝。このまま外来診療で乗り越えようとすると高血糖による昏睡になるのではないかと心配したから、昨日の専門医のクリニックはパスした。いくら言葉ができてもあそこまで悪化していると僕らが診ることが患者にとっていいとはとても思えない。お金がないから診ないという専門医のクリニックの対応には複雑なものを感じる。僕が診るより彼が診たほうが絶対に医学的にはいいはずなので診てはほしいが、お金がないと言い張る患者を見ることは当然のことながら赤字を抱えることになり、医療機関の経営者としては避けるべきすなわち診ないという選択肢を選ぶことについては理解ができなくもない、だから非難もしない。しかし、もし自分だったらどうするだろうと考えると、きっととりあえず診察だけはするだろうと思う。10年も日本にいて保険がないというのはどういうことなのか、いくつかのケースは推察できるが、個人のプライバシィに立ち入るつもりはない。ただ一つだけ言えるのはこのけっこう重症な糖尿病の治療はインシュリンの自己注射を必要とし、さらに腎臓、網膜、神経に糖尿病性の合併症をひきおこす可能性が高い。すると医療費もはねあがることだろう。今、1万円に満たない金額を支払えるかどうかという人が日本で治療するためのそういう医療費を支払い続けられるのかどうか、できないとしたら帰国しての治療はどうなのか、そこまで考えてしまうケースだ。

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