AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年2月3日金曜

平成29年2月3日金曜

きのうは夕方の4時までは順調に診察していたのだが・・・4時を回ったころに日本人男性の背部の感染性アテロームに切開を加え、膿を出して診察室に戻ろうとしたら、待合室に特徴あるカーキ色の衣装が見えた。診察室の上にはカルテが3枚。最初は数日前に努めているクリーニング屋で仕事中に蒸気で左手の指数本をやけどしたペルー人女性、包帯交換に呼び入れたが、エキザルベの塗布を続けてきてよくなっていた。エキザルベを塗布してこれで終わりと告げた。ドミニカの7歳の女の子、学校の帰りに転倒して鼻根部に擦過傷があるのだが・・・どう見ても「さっき」怪我したとは思えない。1日は経過していると外科医の目では思うのだが・・「今、怪我した」と繰り返すので、そのまま受け入れた。3枚目は先に述べたカーキ色の僧侶服を着たカンボジア人のお坊様。3日前に咳と感染性腸炎の症状でやってきて処方したのだが・・・39度台の発熱、ひどい下痢、脱水症状が強くふらふらしている。診察終了時間は5時なのだが、やむをえず、点滴を行った。針刺しして採血して白血球数、CRP定量の検査を行なったが、血液は「煮詰まって」おり、CRPは9を超えていた。ひどい脱水なので点滴を2本1000 CCとした。細菌感染も考えるべきなので抗生剤も内服投与した。これでよくなってくれたらいいが。お坊様に付いてきたのは見たことがないカンボジア人の女性と男性。女性の話では3日前にクリニックにお坊様を連れてきたカンボジア人女性とどこかで出会ったら、お坊様が具合が悪いのでクリニックに連れて行ってあげてくれと言われ、連れてきたとのことだった。男性は彼らのコミュニティのまとめ役と感じた。聞くと難民として日本政府に受け入れられ、インドシナ難民大和定住促進センターに入所したのが84年とのことだった。87年からはこのセンターの嘱託医は僕だった。その前の嘱託医は僕の上司の一人で、きっと僕もこの二人をどこかで見ていると思うのだが、全く記憶にはなかった。女性は隣のF市から、男性は隣のY市から、患者は隣のA市からやってきている。女性から「こんなクリニックがあるとは知らなかった」と言われた。お坊様、早くよくなってほしい。
  • 2017/2/3 9:00
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