AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年1月13日金曜

平成29年1月13日金曜

フィリピン人男性64歳、久しぶりに来院。カルテを見たら高血圧で最後に受診してから1年が経過していた。どうしたのか?と心配はしていたのだが・・・僕のクリニックが休診になる水曜以外に休みが取れず、居住地の近くの医療機関を受診していたらしい。1月になり、インフルエンザに罹患、治療を受けたと言う。たしかにタミフルも処方されていた。10日を経過しても頭痛と不快感がなくならず、その医療機関の医師に尋ねたら、元の主治医のところに行けと言われたとのこと、血圧を測定すると200/120、これじゃ頭痛も不快感もあるはずだ。少し強めの処方をし、来週の後半どこかで処方効果をチェックするために再度来院するように伝えた。米国人女性20歳、ある宗教の宣教師だという。同じ立場の女性が付いてきた。胃が痛いというのだが、彼女の言う「胃」を指示してとお願いすると、腹部全体だった。しかも痛みに波がある。便も軟便で、こういうことが来日して8週間続いているらしい。日本にやってくる1か月前ほどからこういう症状があるとも話してくれた。過敏性腸症候群をまず疑った。のどが渇くと言ううえに、体格的なこともあり、もしかして糖尿病を併発しているのかとも思って検尿を行ったが、糖は全く出ていなかった。では処方をと思っていたら、「米国にいたときに血液検査で胃酸が普通の人の3倍あると言われた」と話し出した。これはいいのですか?と続けるのだが、血液検査で胃酸の濃度がわかるとは聞いたことがない。ただ朝起きたときに胃のあたりに痛みがあるというし、食べるとよくなると言う。いわゆる空腹時痛だ。こういうときには十二指腸潰瘍を考えねばならず、説明をしたところ、すでに米国にいるときからオメプラゾールを内服しているとのこと、それも日本の保険診療では査定の対象になるであろう20ミリを1日2回処方、そして長期投与。日本では公的保険ではこのような処方はできない。医学上の問題ではなく、制度上の問題なので説明が大変そうだ。とりあえず今回はトリメブチンとビオスリーだけの処方にとどめた。彼女にも2週間後の来院をお願いした。
  • 2017/1/13 9:00
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