AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年10月24日月曜

平成23年10月24日月曜

日本人の友人から、タイの洪水はどうなっているんだ、タイに詳しいんだろう?とこの数日よく言われる。テレビもラジオもインターネットもこの話題でもちきりである。たしかにバンコックはほとんどの地域が海抜数メートル地帯で山もなければ丘もない。もともとクローンという水路が縦横に走る湿地帯だっただけに水はけは悪い。地下鉄工事で地面を掘ると水があふれ出る。街のどまんなか、スークムビット通りとニューペッブリー通りの間に歌謡曲にもあるセンセープ運河があり、少し臭う運河だが、太鼓橋のように中央が盛り上がった橋の上から見ていると通勤、通学の人を乗せたボートがときどき通り過ぎる。太鼓橋のようになっているのは船を通すためだろう。こういうところが溢れたら中心部もあっというまに水浸しだろう。30年以上親友のワンチャイ先生に昨晩電話を入れた。彼の家はバンコックでも「危い」と言われている北部にある。そもそもバンコックの都心部は西の端に南北に大河チャオプラヤ河が流れている。北部には大きな河はない。しかしスコタイ、ナコンサワン、アユタヤを飲み込んだ洪水は小さな水路沿いに北部からバンコックに迫っている。「もしもし、ワンチャイ先生、だいじょうぶ?」、「だいじょうぶだいじょうぶ、今はね」、「よかった。ドンムアン地区に水が入ってきているっていうから心配でね、電話したんだよ」、「ありがとう。でもさ、あしたかあさってがピークだからまだ心配だよ」。ニュースによると高速道路は車を高いところに避難させたい人たちが車を置きっぱなしにしているらしく通れない。一般道は場所によっては冠水していたりの大混雑で、目的地までいつまでに着けるのかわからないらしい。彼もきっと出かけられない状態なのだろう。バンコック病院の看護師に電話すると僕の知り合いの看護師たち9人はみな家もだいじょうぶらしい。ワンチャイ先生の部下であるペッチ先生にメールしたところ、ドンムアン地区にある空軍病院ではICUの患者を別の病院に移したとのことだった。不思議なのは大河であるチャオプラヤ河がある西部から洪水がなぜ入って来ないのかということだった。チャオプラヤ河の上流にはアユタヤがある。今日の朝のニュースでは「なぜ入ってこないのか」ではなく「とうとう入ってきた」とのことだった。あのドシット地区にはお寺やタイ国民が敬愛する王様の宮殿がある。きっと必死で土嚢を積み上げてきたがとうとう浸水したとのことだったが、大事には至っていないらしい。看護師たちの話ではもう乾期に入り、まったく雨が降っていないそうだ。日本の梅雨と同じで雨季の終りにものすごいスコールが来る。もう降っていないのだから雨がさらに降って・・・という心配はとりあえずなかろう。今回の洪水は下水道設備が整っていないこと、ダムの開放の時間など政治の責任が原因である可能性は非常に高い。バンコックにいる彼らの生活の無事を祈りたい。
  • 2011/10/24 16:15
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