AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成28年11月5日土曜

平成28年11月5日土曜

タイ人女性60歳、1週間ほど前に処方した睡眠導入剤など数種類の薬をごみと一緒に捨ててしまったと来院。もう一度処方してほしいとやってきた。もうひとつ・・・と言いかけたので、まずこちらの件を話そうと提案した。捨ててしまったりして薬がなくなってしまった場合、それが処方してからすぐであると保険診療で薬を再度処方することはできない。具体的にいうと診察は保険診療でokだが、薬は保険外診療すなわち自費負担となる。そのことを話したが、自費でも欲しいと言うので処方箋を書いた。もうひとつは何?と尋ねると・・・お姉さんの薬、これが欲しいと取り出したのは、降圧剤のアムロジピン5ミリの錠剤だった。タイからやってきたが、十分な量の薬を持ってこなかったのでという話だった。でもこれは彼女のカルテでは処方してはいけない。自分の保険で出してほしいと彼女は言っているのだ。この薬は日本中どこにでもある薬だが、あなたの保険では処方することはできないし、第一本人が来ないのに処方はできないと断った。長年のつきあいなので、僕の性格をよく知っているはずで、これは押しても無理と思ったのか納得してくれた。しばらくして調剤薬局から電話があった。彼女に自費で処方した薬が合計1万円を超えていて、睡眠導入剤だけはほしいと言っている、それでいいですか?という内容だった。彼女本人の希望ならそれでいいと答えたが、その直後、もしや今回の薬紛失の話は「おねえさん」に薬をあげちゃったからではないだろうかと心配になった。ただこういうことは真偽のほどがわかりようもない。彼女にとってもいかに日頃、保険診療の恩恵にあずかっているか、理解するいい機会になったかもしれない。ところでタイ人のいう「お姉さん」だが、本当の兄弟姉妹と理解すると誤解のもとになる可能性が大だ。タイでは年上の人のことをピーと呼ぶ。おばけを指すピーと発音が少し似ている。日本人が発音するとまちがうことがあるので要注意だ。ピー・サオというと血のつながったお姉さんのことだが、親しい年上の人のこともピー・○○と呼ぶ。だから実のお姉さんとは限らないのだ。たしかお姉さんがいたよねなんて言って、保証人など頼もうとすると「いいえ、いません」という答えが返ってくることもある。こういう言い方は中国も同じだし、東南アジア、広く同じなのでぜひ気をつけたい点だ。
  • 2016/11/5 9:08
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