AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成28年10月31日月曜

平成28年10月31日月曜

タイ人女性40歳、事前に来院することは彼女のサポートをしているグループから聞いてはいたが、そのグループのタイ人女性がふたり付き添って遠方からやってきた。犯罪に巻き込まれた可能性があり、今後どうすべきかも含めての診察だったのだが・・・現在も診療内科を受診しており、内服薬を見せてもらったが、たぶん統合失調症だと思う。統合失調症の場合、被害妄想が非常に強くなることもあり、薬剤でのコントロールがうまくいっていないとしたらこちらのほうが問題だろう。サポートのお二人にはおよその話をしておいた。国民健康保険に加入するにあたり、外国人の場合、保険証に通称名が書かれていることがある。たまたま離婚したご主人も患者で、事情がよくわかったのだが・・・市役所の担当課に電話してみたら事実だった。本人宛に通称名で書かれた手紙など、その通称名が広く使われていることがわかるものを持参すると通称名でも保険証が作成できるとのことだ。でもこれはアウトでしょ。昔の外国人登録証に該当する在留カードには本名が記載されている。まちがっても通称名が記載されていることはない。保険証は場合によっては本人確認をする際の手段としても使われることがある。すると・・一人が二つの名前を持つことになりかねないし、バソコンで管理している場合、一字でもちがっていれば他人と認識されちゃうだろう。こんないいかげんなことをしていていいのだろうか? 平成24年7月に外国人登録法がなぜ廃止となり、新たな在留管理制度のもと、外国人も日本人同様に住民基本台帳に掲載されるようになったかというと、不法滞在者をわが国から帰国させる目的だったと思う。外国人登録法の時代には市町村役場の窓口で、人道上との見地から不法滞在者にも「在留資格なし」と印刷された外国人登録証が交付されたからである。そして外国人登録されたということはその市町村の正式な住民になったということであって、したがって不法滞在者の子弟でも公立小中学校に進学できたし、小児予防接種も無料で日本人同様に受けることができたし、おとなはがん検診を受けることができた。しかし、こういう人道上いいことばかりではなく、医療機関には混乱をもたらし、犯罪の増加をももたらしたと言われている。国の外交という重要事でありながら、地方と国が真っ向から対立するような方針を掲げているとこういうことになる。そのために国が一括管理するために今の在留制度が発足したというのに・・・在留カードと国保の保険証の名前がちがうなんて・・・またもや国と地方の方針のちがいを見せつけられたような気がする。そもそも通称名で国民健康保険証を発行しなければいけない理由とは何なのだろうか?
  • 2016/10/31 9:00
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