AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成28年8月29日月曜

平成28年8月29日月曜

大変な事態が発生してしまった。開業してしばらくしてやってきたベトナム人のご夫婦、ふたりともベトナム戦争の終結で共産国家ベトナムを脱出して日本政府に合法的に受け入れられて来日、以後30年近く日本に住んでいる。僕のクリニックに通院し始めて24年近くなるだろうか。ご主人の前胸部の皮膚がんも、風邪の診察時に聴診器で呼吸音を聴こうとしてシャツをめくりあげて偶然に発見、手術をして事なきを得たというのに・・・糖尿病で受診している奥様のほうが最近やって来ず、ご主人が薬だけ取りに来るので不思議には思っていたが・・・おとといの土曜日、ベトナム語の通訳が来てくれたので混んではいたが、理由を尋ねてみた。すると・・・最近、急に何もわからなくなったという。少し前にしたことも忘れ、家族の顔も理解できないようで、クリニックや病院は怖いから行かないと一点張りだそうだ。これって認知症を最初に疑うべきだろうが、CTスキャンとか脳の検査も行うべきだろう。ところが、奥様はほとんど日本語ができない。ご主人も限られたことばしか理解できない。こどもたちは日本語に堪能だが、いつも付き添ってはいられないだろう。まず、日本には介護保険制度があり、それに基づいた各種サービスを使うには主治医意見書を書かねばならないことを説明したが・・・ケアマネや介護関係の施設でベトナム語が通じるわけではなく、家族が全部に対応するのも不可能だ。旅行者ではなく、外国人の居住者が増え、彼らが高齢化すればいずれこのような問題が顕著化するだろうと予測していたが、何の対応策も進まぬうちにこのようなことになってしまった。頭が痛い。
  • 2016/8/29 9:00
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