AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年10月12日水曜

平成23年10月12日水曜

きのうの午後になってフィリピン人男性がやってきた。高血圧と高脂血症で診ているのだが、なかなかおなかがひっこんでくれない。僕がそれを指摘すると、いつも自分の手でおなかをたたいて「小さくなってるよ、ドク」と真剣な顔で話す。きのうは診察室のいすに座った瞬間、おやっ?と思った。おなかだけじゃない、顔もすこし小さくなった気がする。もちろん降圧剤も内服はしているのだが、血圧は今までになく下がり、先月に行った血液検査でも中性脂肪が下がっている。ほほう、何をしたのだろう?運動かな?と思って尋ねてみた。
彼はもともとクリニックから20分ぐらい離れたところでフィリピンレストランを経営していて自分ですべての料理もつくる。それがペンキ屋をしていると言う。最近のあの店のようすから判断すると「お店が儲からなくてやっていけない→だからペンキ屋やってる→だから深夜まで飲んだり食べたりはしていない」ということなのだろう。「ペンキ屋やってる」というのは「ペンキ屋を経営している」ということではなく「ペンキを塗る仕事をしている」ということだろう。彼の周りにそういう会社に勤務しているフィリピン人が数人いることは知っている。あの日、朝早くクリニックに行こうと車で出て、途中でコンビニに入ったら、そこの駐車場で知り合いのフィリピン人患者に声をかけられたことがある。これから仕事?と尋ねたら、たしかペンキ屋さんって答えたっけ。たぶん本職がうまくいかなくなって、アルバイトに始めたのだろう。それが結果的に体の改善につながったというわけだ。皮肉なものだ。でも生きるために一生懸命、もがいてがんばっている彼の姿には好感がもてる。
  • 2011/10/12 8:59
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