AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成28年2月27日土曜

平成28年2月27日土曜

不思議なもので・・先週末までクリニックを埋め尽くしていたインフルエンザの患者が潮がひくようにいなくなった。20日土曜の夜に休日夜間急患センターの当番に行ったときにはトイレに行くひまもないほどだったが、あの日は雨がけっこう強く降っていた。湿気が多くなるととたんにインフルエンザは流行らなくなる。22日の夜に用事があり、休日夜間急患センターを覗いてみたら、広い待合室に患者がたった二人だった。これでインフルエンザの流行は終わったなと思ったが、その通りになった。すると数日前から今度は花粉症の患者が急増。フィリピン人もペルー人もアメリカ人もタイ人も・・みな、やってくると日本語で「かふんしょうです」と言う。とうとう「花粉症」も世界の言葉になってしまったようだ。そのうちにオックスフォード大辞典に載るのではないだろうか? ところで医学的には正式には「花粉症」という病名はない。クラリチンとかサイザルとかアレグラとか皆さんになじみのある「花粉症」の内服薬の適用病名を調べると、その中に「花粉症」の文字はない。「アレルギー性鼻炎」と書いてあるはずだ。実際に医療機関から毎月提出するレセプトをチェックする医師である診療報酬審査委員の中には「花粉症」としか書いてないと査定してカットすなわち医療機関に一銭も払わないようにする人もいる。日本医薬品集で当該薬品のページを開き、その適用病名にない病名がカルテに書かれていた場合はこのケースに限らず、査定されてしまう。いじわるかと思ってしまうこともたびたびある。たとえばセルベックスという胃の薬がある。よく整形外科などで鎮痛剤を処方した時に副作用で胃が痛くならないためにいっしょにこの手の薬を処方する。セルベックスの適用病名は急性胃炎、慢性胃炎急性増悪、胃潰瘍である。これ以外の病名を書くと査定されてしまう。逆に通知で患者が自分のカルテの病名を知って「こんな病気には罹ったことがない、あそこの病院はいいかげんな病名をつけて怪しげなことをしているのではないか?」と疑問を持たれることもあるようだが、こういう理由なのだ。これを外国人の患者に説明して理解を得るのはけっこうな苦労であるが、それをしないと妙な不信感が芽生えてしまうようなのでパスするわけにはいかない。
  • 2016/2/27 9:00
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