AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成28年2月6日土曜

平成28年2月6日土曜

先日インフルエンザでやってきたフィリピン人女性、数日経過した昨日またやってきた。またいらっしゃいと話した覚えもないし、タミフル内服でおよそ数日でよくなるので、どうしたのか?と心配になったが・・・まだ咳と痰があり、ゴミの回収をして生計をたてているのでなにか肺に悪いものを吸い込んだのではないか?フィリピンにいる姉が肺の病気で亡くなったので自分もそうではないかと寝られないほど心配になったと言う。胸の音を聴いても問題ないし、経過としては順調に来ているからと話したら、ようやくほっとしたような笑顔になって帰って行った。アルゼンチンの男性、54歳。診察室に入ってくるときに眠そう。いつものように血圧を測定した。朝まで夜勤で働いた後にやってきたとのこと。早く帰って寝てねと話した。ゴミの回収といい、工場の夜勤といい、ある意味、人があまりしたくない仕事場で彼らが働いている。フィリピン人女性48歳、風邪をひいて具合がよくないという。診察を済ませて1週間、内服薬を処方した。すると2週間もらえないか?とリクエストが来た。これはなかなかむずかしい。1週間処方しても症状が改善せず、再診にやってきてさらに1週間処方したというならまちがいなく診療報酬審査を通ると思う。しかし初診で2週間続けて処方したとしたら、1週間ぐらいで治るところをさらに1週間分処方したのは無駄な治療として診療報酬審査委員によっては査定して医療機関の請求をカットするだろう。外国人では一般的にだが、風邪症状でも抗生物質を欲しがる人が多い。もし抗生物質を2週間処方したら、審査委員の目にとまると思う。この例を査定するかどうかは別にして同じ医療機関からの審査はじっくりと行われるだろう。ところでこの診療報酬審査は国保も社保も各地の医師会や病院団体等から選任された診療報酬審査委員によって行われる。それも整形外科なら整形外科を専門とする委員がチェックするのが原則だ。こうやって無駄な医療が行われていないか、間違った医療が行われていないか、医師が医師をチェックするシステムが日本の公的保険を支えている。もちろん審査をした医師である委員は特定されないようなシステムにもなっている。僕も国保の診療報酬審査委員を務めていたことがあるが、土曜の午後から夜、日曜の早朝から夕方まで、あるいは平日勤務を終えてから審査会場に詰めること、毎月4日程度、さらに審査に対して医療機関から異議を申し立ててきたケースの審査に2日程度、計一か月に1週間程度、自由を奪われてしまう。大変な仕事だった。
  • 2016/2/6 9:00
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