AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年9月28日水曜

平成23年9月28日水曜

きのう、午後の診察を始めてすぐに受付が騒がしい。看護師が話を聞いてくれているのがわかる。やってきたのは日系のペルー人女性、なじみのペルー人女性患者の母親の妹だそうだ。その患者さんは娘さんも小児科の患者さん、いまペルーに帰っている彼女の父親も高血圧で僕が診ていた。彼女から見たらおばさんにあたるわけだが、9月8日にこちらで働いている親戚を訪ねてペルーからやってきたそうだが、その日から全く寝られないという。最近は胸が苦しくて興奮状態になることもあるらしい。予定では10月14日に帰国予定であったが、飛行機のチケットをチェンジしても一刻も早く帰りたいという。どうして?と尋ねるとペルーにだんなさんと子供たちを残してきたが、こんなに長い期間、別れていたことはないので不安でしょうがないとのこと。それでも飛行機に乗るのも怖いと訴える。不眠症と不安症なのだろう。血圧はすこし高いが降圧剤を内服するほどではないし、不整脈もない。一般的にはこういうケースでは初めから精神的問題と片付けていいのか、本当に器質的疾患がないかどうかが問題だが、彼女の場合はやはり不眠症と不安症だと思う。こういうケースは過去にずいぶんと診ている。はじめて診たのは卒業して5年目のとき、台湾人のおばあちゃまのケース、新宿にいる新婚の息子夫婦のもとに様子を見に来日、数日すると興奮状態になったり、わけのわからない状態になり、人づてに夜中に僕のところに診察依頼が来た。行ってみるとアパートの部屋でおばあちゃまがぐったりしていて本当に脳卒中でも起こしたかと慶應大学病院に運んで検査をしてもらったが、内科医の診断は「頭の中に異常はない」ということだった。思い切って数日後に帰国してもらったところ、台湾から電話があって帰国したその日の夜からまったく普通に戻ったとのことだった。この経験が大きかったと思う。最近、海老名市からやってきたパキスタン人女性の場合は興奮すると言うよりうつ状態になってしまっていた。いっしょにパキスタンからやってきたご主人は日本が好きらしいのだが、この女性は昼間はひとりになってしまい、話し相手がいなかったのが大きかった。言葉が通じない異国でお昼はひとりぽっち、大家族に囲まれていた生活とはほどとおい環境だ。この女性も急いで帰国してもらったが、帰国したとたんに嘘のようになおってしまったとのことだった。やはり、人間、環境が変わるとこんなものらしい。きょうやってきたペルー人女性にはとりあえず帰国するまでの睡眠薬、安定剤を処方した。
  • 2011/9/28 10:00
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