AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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25日の土曜日は月に一回、ベトナム語の通訳が勤務してくれる日であったので、外国人患者22人のうち、10人がベトナム人だった。80歳のベトナム人女性、認知症が進んできて、クリニックに行くのもいやだと言って、家人が説得してもだめでずっと薬をご主人が取りに来ていたが、すごく久しぶりに笑顔で来てくれた。日本語がわからないこういう方が認知症になったら介護サービスは使えないだろう。今後に大きな不安がある。65歳ベトナム人男性、同じベトナム人の奥様が診察の前に話があるというので、診察室でまずは面談。すると・・・最近、ご主人が自殺したいとか殺してやるとか言うそうで近くの心療内科を紹介してほしいということだった。心療内科に行ってもご主人の日本語力では適正な診察がむずかしいと思うのと、どこの心療内科も初診の予約をしてから診察まで3週間程度の時間がかかるので、近くの精神科の病院を紹介しようかと話したら、それは絶対にだめだと。その病院に奥様と息子さんが受診中で、本人があそこの病院には絶対に行きたくないと話しているとのことだった。やむを得ず、不眠に関しては睡眠導入剤を、そしてマイナートランキライザーであるalprazolamを処方した。ベトナム人男性47歳、いつもの診察が終わったころ、39度近い発熱があると言い出した。3か月前からと言うのだが・・・この間も1か月に1回は受診していたので、理解ができない。彼自身、精神科疾患があるのだが、それでも捨て置けず、不明熱として採血しての検査を行った。小児科にはベトナム人のこどもたち5人、保護者に通訳をまじえて予防接種の問診など、相当に時間がかかっていたが、皆、通訳がいてくれることで安心して帰ってくれる。
  • 2017/2/27 9:00
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フィリピン人男性58歳、高血圧で受診中、2か月ぶりに顔を見た。フィリピン レストランだけでは食べていけず、ペンキ屋の手伝いもしているが、それも一区切りついたので、来月にはフィリピンに一時帰国すると話してくれた。また食べ過ぎなければいいのだが。ペルー人女性68歳、高血圧の定期受診に来院。前回、息子さんが無保険状態なのに旧保険証で受診した分の費用を受付で請求したところ、怒り出したと報告があった人だ。そのころ、ご自分も無保険状態だったので、その分の費用を2か月ほど前に請求し、支払ってもらったのだが、再度請求されたと勘違いしたようだ。日本語のわかる娘さんに付いてきてもらって説明してわかってはくれたが、いつもの診察の時と違って笑みがなかった。こういうことは心が痛む。こちらが悪いわけではないのに。アメリカ人女性55歳、潰瘍性大腸炎の治療に来院。精神科疾患の治療がうまく運んでいるようで、極めて「普通」の状態だった。これで続くことを願いたい。某雑誌社から依頼された4月から来年2月までの外国人医療に関する連載、6回分のうち、担当する5回分をとうとう書き上げた。連載が始まる前に書き終えるなんて。これで心置きなく依頼されている別の原稿を書くことができる環境が整った。
  • 2017/2/25 9:00
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隣のA市からやってきた日系ブラジル人のご夫婦、患者は奥様のほうで最近頭が痛いと訴える。血圧を測定したところ、150近く、いつもは120台だそうだ。このご夫婦、非常に日本語が上手、聞けば3世だそうだが、にわかには信じがたい。ただお顔が「全くの日本人」であることから推察すると移民した日本人の子孫同士の血縁から生まれた方かもしれない。こんなに日本語が上手であっても、「せんせいはスペイン語使ったり、ポルトガル語使ったり、うれしかったし、よくわかった」と言ってくださった。確かに医学用語は日本人にとっても難解な時があるが、そんな単語は使わないようにしている。「少しのスペイン語でもポルトガル語でもうれしいよ、私たちのこと、来ても大丈夫ってことだから」と最後に言われたが、これが一番大切なことだと思う。ほんの少しの単語でも、それはあなたがたを受け入れますよというサインなのだと彼らは言いたかったのだと思うし、そう受け取ってほしいといつも僕が思っていることだから。フィリピン人女性32歳、とうとう来ましたとやってきた。一番嫌な花粉の季節、内服薬はどうしてもいやなので、目薬とスプレイだけ欲しいと言われたが・・・内服薬だけでもいけるかもと説得したが、聞きいれてはくれず、内服薬がいやな理由はどうしてもわからなかった。ペルー人女性58歳、御嬢さんに引っ張られるようにしてやってきた。たしか・・高血圧で処方したのが11月頃、案の定、血圧測定してみると160台だった。もちろん内服はとっくに終わってしまっている。いつも日本語が達者な娘さんの都合が合うとは限らないということなので、本人が一人でやってきてもなんとかするからいいよと話しておいた。
  • 2017/2/24 9:00
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10年ぶりぐらいに現れたタイ人女性、このあたりに住んでいるタイ人としては珍しく南部のプーケットの出身ということでよく覚えている。朝から軽い腹痛と下痢、たぶん感染性腸炎だろう。都心のタイ料理店に勤務しているということで、今日は電車に乗れないと途中で帰ってきたそうだ。ビフィズス菌の製剤と痛み止めとしてブスコパンを処方した。その後、しばらくこの10年間の彼女の話など聞いていた。10年前にやってきたときには神奈川県内のタイ料理店に勤務していて、そこのオーナーの女性が自分はもうすぐ引退するので、あなたがたに経営を渡すと言っているとうれしそうに話していたことを思い出した。そんなうまい話があるのか、いやないだろうと瞬時に思ったが、喜んでいる彼女の顔を見ていると、そうも言えなかった。今、都心の店に勤務しているということはその話はうまくいかなかったということだろうと推察していたら、彼女の口からことの顛末を聞くことになった。やはりうまい話は転がってはいなかった。彼女には姉がいて、姉も診察していたことがある。たしか日本人と結婚してプーケットタウンに住んでいると聞いたことがあったが・・・恐る恐る尋ねてみたら、今もその日本人のご主人とプーケットタウンに住んでいるそうだ。なんちゃって結婚ではなかったわけで、よかった。お金のために、あるいはビザのためにというなんちゃって結婚を何度か目の当たりにしてしまうと、ついつい人を疑ってしまう。気をつけなくては。姉が春先にご主人と日本にやってくるそうで、「姉ちゃん、連れてくるね、喜ぶから」と帰って行った。
  • 2017/2/23 9:00
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午後になり、県央のA市からフィリピン人のご夫婦が新患で来院。急性感染性腸炎と思われる下痢と腹痛で同市の公立病院を受診したが、外来受付時間の締切である11時を過ぎていたために受け付けてもらえなかったとのことだった。そこでインターネットで英語で対応できる医療機関を探したら、僕のクリニックが出てきたとのことだったが・・・彼らがドアを開けて入ってきて受付に進んだら、外国人患者がやってきたとのことで、フィリピン人スタッフが出て行った。すると・・英語で二言三言話したら・・・「えっ、もしかしてフィリピン人?」とタガログ語で聞かれたとフィリピン人スタッフが教えてくれた。すごくうれしかったらしいが、そうだろう。フィリピン人にとっては英語は母国語ではないし・・なにより困っているときに訪れたクリニックで、自分の国の人間が働いているのをみると親しみも湧くようだ。それからは奥さんのほうはにこにこしていたらしい。ご主人の感染性腸炎は程度からいうと軽症から中程度、あまり問題はないと思い、処方した。診察が終わって、さあもういいよと言おうとしたときに・・奥さんのほうから「ドク、もうひとつ相談していいですか?」と言われた。もちろんいいですと返事をすると・・ご主人はフィリピン在住の時からB型肝炎があると言われていて、現在もフィリピンから送ってもらっている薬を内服しているが、僕のクリニックでその治療が受けられますか?ということだった。送ってもらっている薬というのが単なる肝庇護剤なのか、それとも肝炎ウィルスを根本的にやっつけてしまう薬なのか、今の肝機能の状態やHBs抗原が陽性なのか、HBe抗原も陽性なのか、何もわからないので、まずは今回の急性感染性腸炎がよくなったらフィリピンから送ってもらっているという薬とフィリピンでの血液検査の結果を持参して見せてもらうことにした。うれしそうな帰って行くのを見て、こちらもうれしくなった。
  • 2017/2/21 9:00
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18日の土曜日は21人の外国人患者。インフルエンザもこの時期になると典型的な症状が出ないことも多いが、頭痛、体の痛みはやはり強いようだ。アルゼンチンの男性58歳、感冒症状はあまりはっきりとしないが体の痛みを訴え、額に手をあてると熱かった。37.6度で昨晩ももっと熱かった気がするとのこと、検査をするとA型インフルエンザだった。カンボジア人男性55歳、アルゼンチンの男性とほぼ同じ症状、本人はインフルエンザではないと言い張るが説得して検査を行ったところ、A型インフルエンザだった。いっしょにやってきたカンボジア人の奥さん55歳は、僕が30年前に公立病院の外科に勤務しながらインドシナ難民大和定住促進センター嘱託医を務めていたころ、タイのサケオの難民キャンプからやってきた人で長いつきあいになる。日本のことも知り尽くしているはずなのに、無保険になっていた。保険の掛け金を支払うのがいやになったのだろう。こういう無保険のときに大きな病に倒れると大変なことになる。意識的な行為であるので、やんわりとお小言を言った。ペルー人女性20歳、2週間前に胃が痛いとやってきて内視鏡検査を行い、内服薬を処方したのだが・・・ほとんど日本語は話せずに難儀した。やってきて、まだ痛いと話すので、どうすべきかと腕組みしていたら、咳をする。おや、もしかして痛いのは胃ではなくて体かな?と思い、尋ねてみるとその通りだった。咳も痰もあり、軽度の発熱もある。もしやと思って行ったインフルエンザの検査ではB型インフルエンザ陽性であった。1時に診察が終えてから、食べて少し寝て・・・午後2時頃より依頼された6千字の現行を書き始め、6時前に書き上げた。そして少し休み、午後8時から11時まで休日急患診療所の当番を務めて、帰宅したのが11時半。長い一日だった。
  • 2017/2/20 9:00
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久しぶりにAMDA国際医療情報センターに寄せられた相談から。2月16日の相談件数は10件、地域別では東京都からが3件、大阪府、栃木県が2件ずつ、福岡県、北海道が1件ずつ、そして不明が1件。相談者別では医療機関の看護師からの電話通訳の依頼などあり。その中で気になった相談は・・・日本人男性よりフィリピン人の奥さんの娘が日本で妊娠7か月になっていて、保険がない状況で日本でお産をしたく、安い産婦人科を教えてほしいというもの。たぶんフィリピン人の奥さんがこの男性と結婚する前にフィリピンに置いてきた娘が出産をするということなのだろうが・・・日本の保険に入っていないところをみると親族訪問で3か月ビザで日本にやってきたのだろう。これではいずれビザの有効期限は切れてしまうだろうし、もし入管で延長できたとしても、保険に入ることができるわけではない。こういうケース、思うことはこのフィリピン人の奥さんと娘さんが「適切な」判断をしていたら、ありえないはずであるということだ。もう航空会社が搭乗させてくれるような月数ではないのだろう。打つ手はないと思う。
最近、医療ビザを取らずに、観光でやってきて日本でがん治療など高度医療を受けたいという相談が急増している気がする。相談して来るのは主に日本に現在居住している人で、故国にいる親族を日本に連れてきて・・・・という相談なのだが・・医療ビザを取るには敷居が高く、メディカルツーリズムの業者などを通すと手数料が高額になるので避けたいということなのだろうが・・・たとえ医療機関に行ったとしても健診ならともかく、複数回の治療が最低でも必要となると医療費の問題が出てくるのではと心配する。こういうケース、相談電話は氷山の一角なのだろう。医療機関に未納を積み上げなければいいのだが・・・
  • 2017/2/18 9:00
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朝早くやってきたフィリピン人女性48歳、先日行った血液検査の結果を聞きに来たとのことだが、手が冷たく、寒い中、1時間近くシャッターが開くのを待っていたと職員に話したそうだ。いつも僕自身は7時にはクリニックに来ているが、もちろんその時にはいなかった。早出の職員がやってくるのが8時15分ごろ、その頃にはもう待っていたのだろうか?
早出の職員からはそういう話は聞かなかったが・・・少し申し訳なく思った。フィリピン人女性41歳、会社の健診で肝機能がわるいと言われたそうだが、再検の結果、肝炎の検査も含めて大きな所見はなかったので、会社への書類に記載、午後の診察終了間際になって同じく会社に健診での異常を指摘されたフィリピン人女性が来院、やはり心電図については異常があり、専門医に紹介状を書いたのだが・・・肝心の会社への書類を持ってくるのを忘れたとのこと・・・あれほど「次に来るときに記載するから持ってきてね」と話したのに。アメリカ人男性58歳、バイアグラが欲しいとのことでフィリピン人スタッフに薬の確認の電話をしてきたのが数日前。血圧を測定し、心音を聴き、とくに異常がないのでバイアグラのジェネリックを20錠処方した。さて帰ろうかというときになり、前回来院時には近くの米軍基地に勤務していたが、横須賀の基地に移動になったので、横須賀基地の近くで同じ薬を処方してくれる医療機関を知らないか?と尋ねてきた。保険外診療となるので、全く情報がわからないと話したところ、それならここまで来るからいいと答えてくれた。
  • 2017/2/17 9:00
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フィリピン人女性39歳、触診による乳がん検診で来院。たまたまクリニックのフィリピン人スタッフが午後2時から3時まで外出していたので、帰ってきてから診察しようかと思っていたが、本人が心配で早く診てほしいということでそのまま診察。気になる所見は一つもなく、笑顔で帰って行った。フイリピン人女性56歳、会社の健診の結果を持って現れた。何か会社から書類が来たが、それが何なのかわからないというので、見てみると・・健診で異常を指摘した項目について1月31日までに医療機関を受診して、その結果を会社に提出するようにと書いてあった。その1月31日を2週間も過ぎてしまったので、再度会社から医療機関を受診するように言われたのだろう。心電図ではST低下がありと書いてあったが、たしかに取り直した心電図でも側壁の心筋虚血の疑いと出る。こちらは専門医の受診が必要と話した。尿中に蛋白と潜血反応が出ていることについては自宅で早朝尿を採取して持ってくるようにと容器を渡した。ペルー人女性58歳、「せんせい、せんしゅうの土曜日、休みだったの?」と尋ねるので「そう、祭日だったから」と答えたところ、「祭日、気がつかずに来てしまった」とのことだった。そういえばフィリピン人スタッフの携帯にも「きょうやってる?」という電話が複数あったそうだ。パキスタン人男性45歳、診療終了の午後5時を10分ほど過ぎてから来院。もちろん拝見したが・・鼻水と目がかゆいと言う。本人は風邪だろうと思っているようだが、どうやら風邪というより花粉症のような印象を受けたので、わけを話して処方した。あと2週間で2月も終わり、ピンクの梅の花が暖かそうできれい。
  • 2017/2/16 9:00
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あまり気分のすっきりしない一日だった。ベトナム人女性67歳、全く日本語が話せない。高血圧と難治性逆流性食道炎で1月より拝見していて、13日で3回目の診察になるのだが・・・まだ治療が落ち着かない。高血圧に関しては来院時に200を超えていたのだが・・・当初、1週間分のみ処方し、血圧が下がってきていることを確認して前回はベトナム人通訳が来院する日に合わせて受診してもらった。次回もベトナム人通訳が勤務している今度の土曜日を診察日と指定したのだが・・息子さんとやってきた。息子さんの日本語能力にも問題があり、散々苦労した。なぜかきのうは高血圧の薬を飲んでいないと言う。測ってみるとまた200を超えている。どうして内服しなかったのかを尋ねてみたが、明確な返事はなかった。難治性逆流性食道炎に関してはオメプラゾール20ミリ1錠を飲むと体が冷たくなって飲みたくないと話したので、10ミリに変更してみたが、やはり内服していない。こう「ないない尽くし」ではどう対処していいのか、わからなくなる。こちらも思案をして、まずは降圧剤をキチンと内服してもらい、難治性逆流性食道炎に関してはプロトンポンプではなく、少し作用は弱くなるが、H2レセプター アンタゴニストのラニチジン150ミリを朝食後と就寝前に内服するようにと処方した。そして今週末の土曜日に来院してもらい、ベトナム語の通訳を交えて善後策を協議しようと思っていた矢先、息子さんが「お母さん、今週の土曜にベトナムに2か月帰るので、土曜は来られない。薬を2か月分欲しい」と言い出した。効いているのかどうかもまだ判断できない薬や、キチンと内服していないらしい薬を2か月分処方することには大いに抵抗感があり・・・おまけに生活保護のこの患者さんがご主人といっしょにベトナムに2か月間一時帰国するその飛行機代はどうなっているのか?などと思うとやるせない。やはりこういう人たちは日本の生活になじみ、定住していくのはむずかしいのではないかと思う。そんなことを最後まで引きずりながらの一日だった。
  • 2017/2/14 9:00
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