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トップ  >  NO.87 薬の処方について

数年前、アイスランドの火山が噴火したことにより、ヨーロッパに向かう飛行機の欠航が続いたことがありました。不測の事態に、足止めされた旅行者から日ごろ服用している薬が足りなくなるという相談が相次ぎました。


外 国で処方された薬と同じものを日本でも処方してもらえる医療機関を教えてほしいという相談が入ると、まず相談者から薬の名前や、どのような病気の薬なのか を聞き取ります。特に薬の名前は、多くの場合、聞き間違えがないように一つ一つスペルを確認します。そして、日本で承認され、処方してもらえる薬なのか、 薬の辞典やインターネットで調べ、時には、薬剤師会に確認することもあります。調べた結果、日本で処方可能であれば医療機関に問い合わせをし、相談者に病 院を案内します。但し、実際に処方していただけるかは受診後の医師の診断によるので、相談者はまず医師に相談することになります。


 最近では、母国で処方されたADHD(注意欠陥・多動性障害)の薬をなくしてしまったので、同じ薬を処方してもらえる所を教えてほしいという相談がありました。ADHDと聞くと、子どもを思い浮かべがちですが、センターに寄せられる相談は、子どもより比較的大人の方が多いです。


 大人のADHDを診る医療機関が少ない上、外国語で対応可能な病院となると、数が限られてきますが、今回はさらに、コンサータという薬を処方してほしいという相談でした。コンサータは、海外でADHDの治療のため、広く使用されている薬のようで、コンサータに関しては、今回だけでなく、以前にも時々相談を受けたことがありました。日本においても、コンサータはADHDの治療に用いられていますが、現在、処方は18歳未満の子ども、または18歳以降であっても、18歳未満でコンサータを用いた治療が開始されていれる場合となっているため、18歳を過ぎて初めて処方してもらうのは難しいようです。


 外国で処方された薬と同じものを希望したとしても、日本で承認されておら ず、入手できない場合が少なからずあります。そのような場合は、その薬に代わるものを新たに医師に処方していただくことになりますが、相談者にそのことを 理解していただくようお伝えするのも、私たちセンターの役割だと考えています。センター東京 Y

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