7月24日(水)にセンター東京で平成25年第1回目のセンター内研修を行いました。

 テーマは「電話通訳」です。センターではお問い合わせも含めて、年間約400件の電話医療通訳の依頼を日本全国の外国人患者さん、そして医療機関からいただいています。電話通訳は通常の診察よりどうしても時間を費やしますが、緊急時や夜間の受診を含めた様々な場面で、電話通訳を介して外国人患者さんの診察を受け入れてくださる皆様の温かいお気持ちに、センター一同心から感謝いたしております。そして、受診された患者様からも深い感謝の気持ちのお電話をいただいております。本当にありがとうございます。

 今回の電話通訳研修は二部にに構成をわけて実施しました。第一部は私たち事務教員が医師・患者・通訳者の三者を演じながら診察場面での間違った電話通訳の寸劇を行い、司会者が改善点を指摘していくものです。今回の寸劇は以前センターで勉強した糖尿病をテーマにし、小林理事長が講評しながら進めました。

  研修は医療通訳で重要な「正確性」の話から始まり、

 などの診察時の注意点を普段の通訳業務を振り返りながら再確認しました。第二部は第一部の寸劇での注意点をふまえ、通訳相談員で言語別に集まりロールプレイをしました。間違いを防ぐ方法、メモの取り方、わかりやすい通訳の仕方等をお互いに共有し、私たち事務局員にとっても実際に通訳をしている相談員の意見を聞くことができたことは、とても貴重な経験となりました。

  私自身、タイに住んでいた頃に突然胃腸炎に罹ってしまったことがあります。その時に、病院のタイ人の看護婦さんが日本語で検査内容と入院日数の詳細を通訳してくださったおかげで、異国でも安心して入院できた経験があります。日本人同士であっても、医師に自分の病状を説明したり、検査結果を聞いたりするときには毎回緊張と不安があるのですから、日本にいる外国人患者さんはもっと不安を抱えていると思います。そして、外国人患者さんの中にはどの医療機関に行ったらよいのか分からなかったり、普段通院している病院でも詳しい専門の医療会話は全く理解できなかったりという方も多くいらっしゃいます。そのような時に、より多くの医療機関の方々にセンターの電話通訳は大変役に立つと考えていただきたいと考えています。そのために私たちスタッフはいつでも利用していただけるよう、そして電話通訳を通して一人でも多くの外国人患者さんへ安心を届けられるよう、毎日業務に励んでいかなければならないと改めて感じました。(センター東京 T)