AMDA国際医療情報センター
supporter
login
トップ  >  NO.84 妊娠・出産への不安

 妊娠・出産に関する相談電話はたびたび入ります。先日は妊娠初期の女性から相談電話がありました。風邪をひいて薬を服用してしまい、心配してクリニックを受診したけれど、医師は安心させてくれることを言ってくれなかったので、他のクリニックを紹介してほしいというものでした。他のクリニックの医師が安心することを言ってくれるとは限りませんが、その時は言葉の通じる医療機関を案内し、再度医師に相談していただくことになりました。また、妊娠中の薬の服用については、言葉の通じる産婦人科を案内するほか、専門の相談先を案内することもあります。


 以前、出産予定日を数日後に控えた女性から電話がありました。その女性は子宮口を開くため、出産予定日の1週間前から入院しており、医師から自然分娩の可能性は50パーセントでほぼ難産と言われているが、自然分娩ができないなら、なぜ帝王切開をしてくれないのか、医師の言っていることに少し不信感を抱いているというものでした。それに対し、医師はリスクのない方法を考えているので、医師を信頼して出産してくださいとお伝えしました。


 しかし、その3日後再びその女性から電話がありました。今日が出産予定日だけれど、生まれる気配がないこと、医師は3日待って生まれなかったら陣痛促進剤を使うと言っているが、インターネットで調べたら、陣痛促進剤は使わない方がいいという情報が出ている、副作用を心配しているというものでした。その際に、インターネットの情報は慎重に受け止めなければならないこと、不安な気持ちは医師や看護師に伝えておくこと、赤ちゃんが頑張って生まれてくるのだから、お母さんも気持ちを穏やかにリラックスして出産に臨んでくださいとお話し、不安になったらまた電話してくださいとお伝えしました。


 相談者の中には日本語が不自由なため、医師とコミュニケーションがうまく取れず、医師に対し不信感を抱くことがあるようです。そのような場合、医師の許可を得られれば、医師と相談者の間をセンターが電話通訳しますとお伝えしています。今回のケースは、日本語に不自由のない相談者でしたが、国が違うことにより出産の状況も異なり、困惑していたのではないでしょうか。さらには出産を間近に控えたことで不安が増し、ナーバスになっていたのではないかと感じました。


 妊娠・出産には不安や心配が伴い、今回のケースのように出産が近づくにつれて不安が大きくなることがあります。センターでは相談者のそのような不安な気持ちを受け止め、そして相談者が良い状態で出産に臨めるよう、その一助になればと思います。

プリンタ用画面
友達に伝える
前
NO.84
カテゴリートップ
NEWSLETTER 案内
次
NO.84 企業の仕事/NGOの仕事