最近、海外にいらっしゃる(いらっしゃった)方のケースが続いたので、ご紹介したいと思います。

 

まずは結核に感染したアフリカの方。6ヶ月の継続服用中で、来日時点であと1ヶ月の服用が必要なため、rifinahという薬を持ち込みたいのだが、可能かどうかという問い合わせでした。何度かやり取りするうちに、日本への入国に問題があるのではないかと不安に思っていらっしゃることがわかりました。薬については厚生労働省の出先機関である近畿厚生局に、入国については大阪検疫所に問い合わせ、排菌していなければ入国に問題はありませんし、薬の持ち込みもできるということでしたのでそのようにお伝えしたのですが、一度電話を切ったあと再度電話があり、自分でも確認したいということで、それぞれの電話番号をお伝えしました。

 

2つ目のケース目、所用先のアメリカで急に具合が悪くなり、ERで緊急手術を受けた北米の方からの相談です。日本に戻ったので、毛巣のう胞の専門医を紹介してほしいとのことでした。この方には、受診された国と日本では専門医のカテゴライズの仕方が違うことを説明し、納得して頂いて、結腸直腸専門医をご紹介することができました。紹介させて頂いた病院からは、必ず病歴を持ってくる様にと言われましたが、早速取り寄せの手配をされたということです。とても喜んでくださいました。

 

最後のケースは、かなり複雑で相談内容を把握するのが困難なケースでした。最初の問い合わせでは、「10年ほど前に合計2年ほど厚生年金に加入したことがあるのだが、その後は日本に住みながらも年金に未加入であった。病気で先月障害者になった。現在無職。年金を遡って納めることはできるか。一般的な話として日本人ならどうなのかも知りたい。」とのことでした。また、英語で相談できる専門家も紹介してほしいと希望されました。しかし、このケースでも何度かやり取りしたところ、「永住ビザは持っているが、実は1年前から再入国ビザをとって北米に帰国中。脱退一時金を受け取るのと、未払いの年金を遡って納めて、年金を受けるのと、どちらがよいか考えている。こちらの弁護士には相談している」ということがわかりました。心配されていたのは、仕事がないので一括で未払分を納めることができないこと、今50才だとしたら65才になるまで15年払えるが、今まで納めた分と未払い期間を合わせて25年分納められるのかどうか、だということがわかりました。役所に問い合わせたところ、障害が見つかった時に年金に加入していなければ障害年金は受け取れないこと、障害年金が受け取れなければ、障害者として年金料の免除が受けられないので、無職であることから一般の免除申請をすることになることがわかりました。また、年金は10年分を払えば受け取れる様になることをお伝えしました。相談者が、今後どちらの国に住むのかという大きな決断に迫られているのが、ひしひしと感じられました。状況が複雑で一般的な情報では足りないため弁護士へ相談するよう勧めたものの、外国にいるクライアントに外国語で対応でき、日本の外国人に関する法律に詳しい弁護士を紹介することはできませんでした。実はこの相談を受けている過程で、201210月より3年間限定で10年分の年金料を遡って納めれば、年金を受け取ることができる様になったことを知りました。この改訂が、相談者や私たちの生活にどのように影響するのかは、数十年経たないとわからないだろうと思いますが、将来年金が受け取れることを願いながら、今回は筆を置かせて頂きます。(センター関西 I