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トップ  >  NO.79 海外との違いを実感して(小児予防接種)

AMDA国際医療情報センターに入って、5カ月が過ぎようとしています。電話での相談内容は出産、健診、保険制度など多岐にわたるので毎日が勉強です。その中で、相談業務で多くを学んでいるのが予防接種です。予防接種には様々な種類があり、AMDA国際医療情報センター東京では小児予防接種、海外渡航予防接種、インフルエンザや子宮頚癌ワクチンの予防接種が受けられる医療機関を8カ国語でご紹介しています。特に小児予防接種については海外と日本の予防接種法が違うため、理解していただけるまでより詳しい説明が必要だと感じています。今回は毎月数件相談電話をいただいており、種類と内容が複雑な「小児予防接種」のケースについてご紹介いたします。


先日、在日外国人女性の方から「母国で子供が1回目のMMR(麻疹、風疹、おたふくかぜ混合ワクチン)の予防接種を受けたが、日本で2回目を受けたい。英語の通じる医療機関を紹介して欲しい。」という相談がありました。自国では定期接種に指定されているMMRの三種混合ワクチンは、日本では定期接種であるMR(麻疹、風疹)ワクチンと、任意接種であるおたふくかぜワクチンの2種類にわけて接種をするのが一般的なため、もしMMRの三種混合ワクチンを接種したい場合は有料です。


すぐにMMRを接種できる医療機関を紹介することもできましたが、① 外国人登録をしている方であれば、区内の指定医療機関で子供に無料のMR予防接種を受けさせることが可能であること ② 子供が定期接種の年齢ならば、予防接種のお知らせと予診票が届くはずであること ③ おたふくかぜワクチンは有料にはなってしまうが、区内でMR予防接種と一緒に、英語でおたふくかぜワクチンの接種が可能な医療機関を紹介できることを説明しました。英語で相談員さんが丁寧に説明してくださった結果、その相談者の方はお知らせが届いていたことを思い出し、区役所に再度確認をしてから紹介された医療機関でMRとおたふくかぜワクチンを子供に接種させますと話してくださいました。しかし実際には、予防接種のお知らせと予診票は日本語で届く場合が多く、外国人の方は日本の予防接種制度を知らないまま、接種機会を逃してしまうケースがあるようです。


そのような相談者もいる中で、単に母国語の通じる医療機関を紹介するだけでなく、海外と日本の定期予防接種の種類の違いや、市区町村が実施している日本の予防接種制度をお伝えして理解してもらうことが、外国人の方により便利に安心して日本で医療を受けてもらうためにとても大切なことではないかと日々感じています。


AMDA国際医療情報センターでは小児予防接種の他にも、海外渡航時の予防接種後に英文で証明書が欲しい、不活化ポリオワクチンの接種が受けられる医療機関を探してほしいなど、外国人の方からたくさんの相談電話をいただいています。私たちは医師や看護師のような専門知識を持つ医療のプロではありませんが、外国人の目線に立ち、一人でも多くの外国人の方に安心して医療機関を受診していただけるように、私自身も日々情報を集めながら、これからも精一杯努めていきたいと思っています。 (センター東京 T)

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