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トップ  >  NO.78 医療通訳士の倫理規定

昨年、私は医療通訳士協議会が医療通訳士の倫理規程を策定する委員会のメンバーになる機会に恵まれました。個人としての参加ではなく、AMDA国際医療情報センターとしての意見を集約する立場で参加させていただきました。メンバーの意見が集約された規程は今年7月の医療通訳士協議会総会で発表されました。ここでは、規程の中味ではなく、策定するに当たりどのような準備をしているかを、少し紹介させて下さい。


昨年8月下旬にメンバーに入ることが決まり、まずは『倫理』の意味を辞書で引くことから始めました。センターにある新明解国語辞典第三版によると「行動の規範としての道徳観や善悪の基準」とありました。次に、倫理は誰の為に、何のために作るのかを考えてみました。


それらをふまえ、どのようなことを規程の中に盛り込みたいかをセンターの中で相談しました。センターでは通訳相談員、通訳ボランティアとして活動していただく前に、事前研修を行っていますが、その中で、活動のガイドライン、相談業務のガイドラインを詳しく説明しています。既に百回以上は研修しているので、それ以上の回数は読んできていますが、その中から通訳をする者としての倫理とセンター独自の倫理の境目を知る必要がありました。医療通訳士協議会が策定を目指した倫理規定は職業倫理と呼ばれるもので、どこの団体に所属していても、一人きりで活動していても守るべき基本的なもので、故に雇用主や、通訳相手の要望よりも優先されるもの。センター運営上のガイドラインは置いていかねばなりませんでした。


実行委員会ではいくつもの参考図書を読み、勉強を重ね、盛り込む内容をまとめていきました。まとめた内容は持ち帰り、センター内で意見を求め、それをまた実行委員会へフィードバックすることを重ねました。規程の項目が決まってからも、単語1つ1つの意味を慎重に吟味し、選んでいく作業にとても時間がかかりましたが、皆の努力でシンプルにまとめることができました。もちろん補足する説明文がなければ、この倫理規定に込められた内容を正確に把握して頂く事は難しいので、現在はハンドブックが作成されつつあります。 (センター関西 I)

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