前号のセンター関西の相談員さん紹介に引き続き、今回はセンター東京の相談員さんや最近の相談電話を幾つか紹介したいと思います。


センター東京には、職員よりも長く、10年以上も勤務し続けているベテラン相談員さん達が何人もいます。


そんなベテラン相談員さんは積極的に事務局の仕事を手伝ってくれたり、時には苦言を呈したり、と常にセンターの活動を親身に優しく見守ってくれています。


国際色豊かな相談員さん達は、医療の話のみならず、生活習慣等の文化の違いを楽しいエピソードを交えて教えてくれますので毎日が楽しく興味深い学びの場にもなっています。「人を思いやる心」を持って集まってきてくれた相談員さん達なので、相談にも一生懸命対応してくれます。そんな相談員さん達の心を痛める相談の一つに医療費問題があります。医療費が全く払えず、こちらが紹介した支援団体等からも協力を得られず、八方塞がり状態で再度電話をかけて来るケースもあります。先日のケースでも経済支援をしてくれるところがなかったので、最終的に大使館の電話番号を教えて相談者も相談員さんも双方共に落胆の声で電話を切りました。


言葉の問題も相変わらず多いのですが、以下のケースは本人が英語での相談を希望し、会話も成立していたのですが、誤解やニュアンスの相違が生じる可能性がある事を教えてくれました。


先日、母国で処方された降圧剤が切れたので、日本でも同じように処方してくれる内科医を紹介して欲しい、との相談がありました。国籍を聞くと南米の方でしたので、念の為、母国語相談員に代わると高かったのは血圧ではなく、眼圧で眼科医を望んでいた事が判明。母国語相談員に代わらなかったら、無駄な医療費を払った上に、不要な薬で健康を害した危険性もあったかもしれないケースでした。


また、ある女性は英語ではホクロが癌化していないかが心配と言う理由でしたが、母国語では、顔にシミが沢山出来て気になるという、どちらかと言うと美容目的に近い皮膚科の受診希望でした。


治療方針をめぐる相談も多々あります。日本人同士でさえ、患者と医師の意思疎通は難しいのに、そこに言葉の壁が立ちはだかるので、尚更大変です。まれに連想ゲームのようになり、本来の相談目的が分からなくなる時もあります。


ある男性の腎臓結石手術の相談は、言葉の壁以前に体重120kgの患者に対する医師の見解の相違を浮き彫りにしました。その相談者は太りすぎなので内視鏡やレーザー手術ではなく、開腹手術をすると主治医に言われたので、開腹手術以外の治療をしてくれる医療機関を紹介してほしいと希望してきました。そこで、ある医療機関に問い合わせると内視鏡手術だと確かに肥満の為にやりにくいし、2センチもの大きな石になると本人の希望通り1回では終わりにくく開腹手術の方が良いとの事でした。しかし、別の医療機関に問い合わせると開腹手術よりは肥満なので内視鏡の方が良いとの事でした。勿論、その男性は内視鏡手術をしてくれる医療機関に早速電話をすると言って喜んで電話をきりましたが、果たして、手術は男性の希望通りに1回の内視鏡手術で終わったのか、結果が気になるケースでした。


このように日々、戸惑いや驚き、感心や同情など様々な感情を味わいつつ、今日もまた学んでいます。 (センター東京K)