医療通訳ボランティア研修報告 この度の大震災により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。 大災害が起きるとは予想だにしなかった3月2日と6日の二日間、大阪府国際交流財団の委託を受け、大阪府立急性期・総合医療センター講堂において、平成22年度医療通訳ボランティア研修を行いました。


参加者は、大阪府立5病院等の病院や外国人支援団体等において医療通訳ボランティアとして登録されている方(英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、韓国/朝鮮語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、モンゴル語、フランス語等)及び、大阪府立5病院等において医療通訳関連業務に携わっていらっしゃる事務局職員の方等、合計71名。講師は次の方々です。(ご担当順、敬称略)



一日目は、午前中に、「在日外国人をとりまく医療問題について」(南谷先生)、「医療制度について」(小林先生)の講義があり、参加者は、熱心にメモを取りながら聞いていました。午後からは、「医療通訳のコーディネート等の状況について」のお話とワークショップ(新垣、岩田、春名、盛本各先生)、グループワークの発表、質疑応答が行われました。知識の吸収にとどまらず、具体的な事例、様々な経験談、活発な意見の交換などにより、コーディネートという仕事の役割や重要性についても再確認することができ、また、通訳と通訳コーディネーターの交流の場としても、貴重な機会となりました。


二日目は、まず言語別ロールプレイ(中萩先生、李宏先生、難民事業本部通訳等)があり、いくつかの設定場面において、通訳擬似体験を通して通訳の難しさや注意すべき点などを学びました。また、後半では、「医療通訳の現状と課題を巡って」(村松先生)の講義とパネルディスカッション(岩永、ヒガ、村松各先生)が行われました。医療通訳を利用している日本在住外国人として医師や通訳に期待すること、また、医療通訳を利用している医師として感じることなど、それぞれの立場での意見、体験談も発表され、参加者にとっては非常に興味深く、参考になったことと思います。


周到な準備を重ねて講義やワークショップ、ロールプレイの実践・指導をしてくださった先生方に感謝するとともに、参加者の熱心な向学心にも敬意を表したいと思います。今回のような研修により、医療通訳ボランティアと、関係者・関係機関との相互理解が一層深まり、今後の活動に大いに役立つことを願っています。 (センター関西 Y)