ケースより(センター関西): 医療機関の紹介

明けましておめでとうございます。今年はセンター設立20周年にあたります。スタッフ一同はりきっていますので、どうぞ宜しくお願い致します。

センターへの一番多い相談内容は、言葉の通じる医療機関を紹介してほしいというものです。相談者が望む医療機関を紹介するには、何科を受診したいのか、便利な鉄道や駅はどこかといった相談者の情報がある程度必要です。特に地理的なことは、数回の受診ですむ場合、あるいはたっぷり時間も交通費もかけられるという方であれば、遠くの医療機関でもよいのでしょうが、定期的に通わなければならないようなケースであれば、通いやすいところにある医療機関へ行く方が現実的です。探す私たちも、ある程度希望地域を絞ってもらった方が、そこを中心に円を広げていくようにアプローチしていくことができます。もちろんプライバシーを守りたいと思って、関西であればどこでもよいという方もいらっしゃいます。しかし近くに言葉が通じる医療機関はないと思い込んでいる方に近くの医療機関を紹介できた時には、丁寧な感謝の言葉を頂く事が多いのです。

相談者にとって便利な鉄道などの情報がわからない理由として、代理人が電話をかけてくるケースがあります。当センターへの電話のうち約40パーセントが代理人からです(センター関西調べ)。代理人として電話をかけてくるのは家族、親戚、医療機関、領事館などの在日公館・役所などの公的機関、知人友人、国際交流協会(財団、センターを含む)、NGO、職場などです。あまりにもご本人の情報を持たずにかけてこられた場合、ご本人の利便性や、漠然とどこでもよいと言われてとても遠いかもしれないところを探すのは意味がないと考え、ご本人から直接電話をかけていただくようにお願いしています。私たちも土地勘がない遠い地域になると、いつもルーチンできいているはずの利用駅をきき逃して、一旦電話を切っていた場合は青くなり、2度目の電話で利用駅をおききして、3度目の電話をお願いする事があります。

地理的なものだけでなく、希望される検査、手術、出産方法といったことから、例えば観光で日本に来られた際に透析が受けられる医療機関の紹介を求められた場合、医療機関に受け入れを打診するには、シャントがどちらの腕かと言ったもっと細かな情報が必要になってくることがあります。センターがどんなところかと軽い気持ちでご相談くださる方には、堅苦しく思われるかもしれませんし、プライバシーの保護はどうなっているのかと不安になる方もいらっしゃるでしょう。なぜこれらの情報をお尋ねしているかということや、プライバシーを保護するために関係法令を遵守していることを、相手に理解していただけるように説明する努力が、さらに必要だと反省する事もあります。今年も必要な情報が提供できるようにがんばりますので、ご協力宜しくお願い致します。
(センター関西 I)