3月7日に大阪府国際交流財団からの委託を受け、医療通訳スキルアップ講座を開催した。当日は英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、韓国/朝鮮語、ベトナム語、タイ語、モンゴル語の通訳44名が受講した。講師はりんくう総合医療センター副院長(当時)の伊藤守先生、大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター手話通訳/外国語通訳コーディネーターの岩田美加先生、多言語コミュニティ通訳ネットワーク共同代表/京都市福祉事務所中国語通訳者飯田奈美子先生、そして当AMDA国際医療情報センター理事長の小林米幸の4人の先生方にお願いした。


  まず、2009年にアメリカで開催された第2回国際医療通訳者協会総会に出席された伊藤先生には『医療通訳の現状』ということで、「医療通訳」の役割、定義が見直されつつあるアメリカの現状、日米共通の課題、日本で独自に必要なもの等々についてお話し頂いた。次に小林先生より、基本的な制度に関する知識なしに通訳することが非常に困難であることから、健康保険(社会保険)、国民健康保険について詳しい説明を受け、どのような治療に保険が使え、どのような治療には使えないのかを、具体的にお話し頂いた。

  岩田先生には病院通訳の流れとポイント、入院及び外来患者の通訳を場面ごとに想定し、細かくご説明頂くことにより、どのような通訳が必要になるかトレースした。さらに、それぞれの場面で通訳が心がけて行うべき事についても教えて頂いた。今回の研修に際し、事前に参加者に活動上の悩みや、相談したいこと、研修で意見交換したいことを募集した。ワークショップでは、それらの送られてきた内容を飯田先生が巧みに課題として取りまとめてくださり、7つの班に分かれて、意見を述べ合い模造紙にまとめ、最後にグループの代表者がその内容について全員の前で発表した。

今年度、新たに医療通訳研修を行う予定です。センター関西では本年2月より念願の常勤職員2人体制となったので、2人で力をあわせ、皆様の期待にこたえられるような研修にしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。