AMDA国際医療情報センター
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トップ  >  NO.71 センターでの日々
AMDA国際医療情報センターに入ってまだそれほど年月を経ていない駆け出しの私には、センターにかかってくる相談電話の中で今まで聞いたことのない病名などを聞くことがある。そのような時はセンター内の先輩方に聞いたり、インターネットなどで調べたり、医療機関に問い合わせたりしている。
思い起こせば私がAMDA国際医療情報センターに入った時、私の医療知識は一般の人が持ち合わせている程あったかどうか疑わしい。したがって必然的に1本1本の相談電話が私の勉強の場となった。日々医療に関する情報に触れていく中で、(今でもそうだが、)センターに入った当初は驚いたことが多々あった。その一つがHIV/AIDSである。恥ずかしい話、私の中のHIV/AIDSに関する情報は十数年前で止まっていて、新しい情報が更新されることなく、また誤った情報が訂正されることのないまま今に至ってしまった。その十数年の間にHIV/AIDSの治療法がいかに進化したことか。
出産を取り巻く状況についても驚いたことがある。妊娠中の相談者から分娩可能な医療機関を紹介してほしいと相談が来るたびに、日本での出産は大変だと痛感する。というのも分娩を扱わなくなった産婦人科が増えている上、妊娠初期に分娩予約をしないと出産できる所を探すのが困難になってしまうからだ。極端な話、妊娠する前にどこで出産するかある程度目星を付けておいた方がいいのではないかと思えてくる。
そのような日本の出産事情を知らない外国人妊婦から、妊娠週数が進んだ状況で出産できる所を紹介してほしいと相談が来る。以前、外国人妊婦が妊娠にずっと気づかないまま臨月を迎え、救急車で運ばれたというケースがあった。これは大げさなケースかもしれないが、先日は妊娠6カ月を過ぎた妊婦から相談電話がかかってきた。初産のためか、異国での出産だからか、慎重に病院を選んでいる相談者に、その時対応した相談員が今の段階で病院を選んでいる場合ではないこと、むしろ病院があなたを引き受けるかどうか判断する状況にあることを伝えて、病院を決めかねている相談者の重い腰を上げようとしていたのがとても印象に残った。
 今後きっとどんなに多くの相談電話を受けたとしても、驚くことや新しい発見は続くのだろうと思う。そして日々新しい情報を得たとしても、医療はどんどん進歩していて、それに添うように情報を改めていく必要がある。いつまでも勉強は終わることなく、そのような努力がセンターの質を支えるのだと思う。
   (センター東京 Y)

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