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割礼てんやわんや
多様な外国語で対応してくれたり、多様な検査、治療方法が受けられる医療機関が充実している首都圏と違い、関西では、電話や派遣通訳に頼らざるを得なかったり、経済的、時間的、その他様々な負担を覚悟して首都圏まで治療を受けに行かなくてはならないケースがままある。

 そんな中で、関西にも1軒子どもの割礼を受け入れてくださる医療機関があった。その頼りの医療機関から手術をしてくださる医師が退職してしまったようなので、別のところを紹介してほしいというある母親から相談が入った。顔を引きつらせて当の病院に問い合わせてみたところ、その月の終わりで退職されるが、新しい医師が入っても割礼はできるようにはしたいので、1年とか1年半後にまた問い合わせてほしいと言われた。

 関西圏であっても、いろいろな地区から割礼を希望する相談が入るたびに、なるべく近くで紹介できればと考え、いつも新たな医療機関を探し続けてきた。断られても、断られても、めげずに問い合わせの電話をかけてくださるボランティアの皆様には本当に頭が下がる。断りの気配で、新たな問合せ先を探すスタッフ。10軒、20軒の医療機関にしらみつぶしに当たってもみつからない。こちらの真剣な問いかけに、「自分のところではしていないが○○病院さんや、××病院さんではきっとしていますよ」と教えてくださる事もある。経験上、このような情報が真実であるのは本当に少ないとわかっていても、一縷の望みは捨てられない。そして問い合わせてはがっかりする、を繰り返す。

 医療機関をインターネット検索していると、割礼についての情報も目に入ってくる。30年程前はアメリカ合衆国で新生児の95パーセント近くが受けていたが、現在は60パーセント程にとどまっているらしい。また、大人ではあるが、世界で一番多くの方が受けているのは、意外にも日本のお隣韓国であるらしい。

 2月に受けた相談は四国からの依頼で、思いがけず近県で情報を得る事が出来たが、今回の関西地区では見つけることが出来なかった。また、同じ国の出身だったり、同じ宗教を持つカップルに比べて、日本人と外国人のカップルの場合、子どもに割礼を受けさせることに戸惑う事も多いようだ。私たちは何事も否定することなく、そんな相談者の不安を最小限にするために、十分な情報を提供できるように努力を重ねていきたい。

 どなたか、小児への割礼をしてくださる医療機関の情報をお持ちであれば、是非ご一報下さい。お待ちしています。 (センター関西:I)

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