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トップ  >  NO.41 赤ちゃんの割礼について
ニュースレター39号(2002年1月号)において、センター関西よりケースとして紹介しました「男の赤ちゃんと割礼」について、センターの協力医で、37号(2001年7月号)の協力医訪問コーナーに登場いただきました、昇平産婦人科の林田先生よりコメントを頂きました。林田先生はニューヨークのユダヤ系病院(マウント サイナイ病院)に勤務されていたことから、宗教的な理解も深く、日本に於いても数多くの割礼としての包茎手術の経験をおもちです。今回いただいたご意見は主に医学的見地からのものです。多くの方々の参考にしていただけると思います。


赤ちゃんの割礼について

林田昇平 昇平産婦人科

ニュースレターの同上の文章について私の意見をお伝えします。

以前から、ユダヤ人の男性は全員割礼をするので、ユダヤ人の女性の子宮頸がんは非常に少ないといわれてきました。またユダヤ人の陰茎がんは、ほとんど見られません。最近になり、HPVというVIRUSが子宮頸がんと関係があることがわかってきました。不特定の多くの男性とのセックスで、VIRUSが男女間に伝染することが、若年女性の子宮頸がんの急増に関係があることが疑われているのです。包茎の男性が、ペニスを清潔にするのが困難なので、男性の性病の可能性が多いことも議論されています。また、日本の青少年男子の電話相談では、包茎の悩みが断然トップと伝えられます。亀頭の根元のみぞの恥垢の感染のために、亀頭包皮炎をおこして痛むとか、悪臭があるためです。米国では、陰茎がんが包茎と関係があるとして、割礼が盛んです。

新生児でも、包皮をむいて亀頭が露出できればいいが、どうしても露出ができない場合は、割礼の適応を検討していいでしょう。

割礼の程度は、さながら亀頭が坊主頭になるように、包皮を剥かなくとも、亀頭と包皮間の恥垢を除いて、清潔が保てるようにすれば良い。したがって、その程度に留めれば、日本の小中高校の集団生活をおくる際にも、何にも違和感を起こさないようにできます。

方法は、器具を使って、必要なら局所麻酔を使ってやります。

痛みと心理面から、生後3週間以内の割礼がいいでしょう。しかしながら、生まれて多少年月が経っていても、適応があればできます。

もしも、割礼の適応がなくても、包皮と亀頭間の清潔を保つための方法の指導は、一生を通じて、個人衛生上も、パートナーに対するマナーとしても、大事なことなのです。
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